ウエサク祭〜鞍馬寺

今日は鞍馬寺でウエサク祭(満月祭)でした

5〜6年前までは毎年行っていたが、怪しい人がどんどん増え、マナーも悪くなっていったのでいくのをやめたのだ

でも一晩中ずっと山が解放されるこの日、やはり行きたい。

仕事を終えてバイクに跨り鞍馬を目指す

鞍馬に着いたのは9時くらい。

歩いて山を登って本殿に行ってたらお祭りには間に合わないかもしれないのでケーブルに乗ろうとすると、切符切りの人から、

「もうお祭りは終わってますのでどうされますか?」

と聞かれた

え?

三回イベントがあって、確か1回目が7時から、2回目が10時から、三回目が夜中の3時からだったんじゃないの

「実は三年ほど前から三回やってたお祭りを一回にまとめて8時半までになったんですよ!」

な、なんと

理由はケーブルの中で車掌さんと話していて判明した。

なんと山にコンロを持ち込んでご飯を作ったり、ゴミをゴミを捨てたり、とにかくマナーが悪くなったそう。

そりゃあいかんわ。

そう言えば最後に行った時は汲み放題だった御神水もバカみたいなデカい容器に入れて持って帰る輩がいたせいか盃に一杯だけ、とかになってたもんな

行事の最中にフラッシュをバシバシたいて写真撮るアホとか

山に入ったら火気厳禁だから私は何も持たずに目を暗闇に慣らしながら山を登ったものだが、LEDのライト、より最悪な奴はヘッドライトをつけてガンガン照らしてこっちに向けてくる礼儀知らずの奴もたくさんいた。

ライトが眩しすぎて周りがしばらく見えなくなる

時間を早めに切り上げたのは正解かもね〜。

本殿。

私が最後に行った時は邪気まみれで気持ち悪いほどだったが、今日はずいぶん改善されている気がした

まずはお参り

こうして鞍馬寺に来るご縁をいただいたこと、無事に辿り着くことができたこと…

普段は必ず変な奴が両手を上げてるあの六芒星の場所も、こんな風に灯明でライトアップされるといいもんだ。

奥の院に行こうとすると、関係者の人から制止されてしまった。

三年くらい前から奥の院には達いられなくなったらしい。

これは何とも残念なことだが、山が汚されるよりはよっぽどいい

何でスピ系の人間ってこんなに身勝手な人が多いんだろう?

「自分は特別で他の人達よりも偉いのよ、ホホホ」なんて考えてるキモオタが多いからか?

本当のスピリチュアルから外れたエゴの塊。

お参りに来る場所をパワースポットという名のもとに「パワーをもらって開運するところ」と勘違いしている馬鹿者。

その顕著な例を目の当たりにすることになる。

寺を出て帰ろうと道を下って行った時。

ケーブルに向かう道と歩いて下まで行く道に別れるのだが、ケーブルの方の道が封鎖されていていつもウエサク祭の時にいるスタッフのおばさんがいた。

「今日はもうケーブルは終了なんですよ…

今待ち時間が40分で、今いらっしゃる方で目一杯なので!」

「そうでしたか(^^)

遅くまでお疲れ様です。」

私がそういうと、後ろから来たおばさんが、

「えっ?

じゃあ私は乗せられないってこと」

とキレだした

思わず「黙れクソババァ!」と一喝してやろうかと思ったが私も大人なので堪えてスタッフのおばさんの説明を聞いていた。

「乗せられないのではなくて、便がもうないのですよ。申し訳ございません。」

クソババァはフン、と言って相方にブツクサ不満をタラタラ言いながら去っていった。

「最近はずいぶんとコンパクトになったんですね。」

と私が言うと、

「そうなんですよ。

とにかくマナーが悪くて…

山も立ち入り禁止になってしまいましたし、宿坊も寝袋だけでなくゴザを引いて場所どりする人があまりに増えたので閉鎖しました。」

勘違い甚だしい!

いつの間に日本人はこんなに他人のことを考えられない愚か者に成り下がったのか。

神聖な場所はテメーの身勝手な願望を叶えてくれるためだけの場所でもなけりゃテメーだけが盛り上がるためのイベント会場でもないんだぞ

「…感謝がない

何のためにここに来るか、完全に履き違えてますね。

本当にお疲れ様です。」

と言うと、

「もしも良かったら早朝にいらしてください!

すごく気持ちいいんですよ」

と、にこやかに話して下さった。

山を下る途中、由岐神社という神社や祠や滝がたくさんあるのだが、フラッシュを焚いて写真を撮るアホどもがわんさといた。

お前らは起きてても神様は夜は寝てるんだぞ〜

何だかなぁ、な気分でバイクに跨ると、おばあさんが

「立派なバイクやねぇ、気をつけて帰りや!」

と言ってくれた。

こういう心遣いってとっても嬉しい

こういう心を持ってこその参拝ではないのか?

お寺の判断は正しいと思う。

私にとっては色々と残念なことがあったにせよ、前ほどの邪気はなくなったのだから。

またいつか元に戻る日も来るかもしれない。

その時は神仏に畏敬の念を抱いて、同じお祭りに参加するものとして互いに思いやれる人ばっかりだったらいいなぁ、なんて考えながら帰って来ました!