Love Like a Rhapsody 2014 5 22 #氷河期

《詩》

Love Like a Rhapsody 2014 5 22

機転を利かせて僕は、並んで居た列を離れ別車両で

空席を見付けた。地味目な男の人の横か

十代の女性の隣へ。だから後者を選んだのだ。

好きだと言えないこの背中を太陽が抱いてくれるなら。

緩む目元が可愛くて、次の一言を求めていた。

ただ、今恋人の居ない僕だけど

今すぐにナンパする程の経験値も積んでいなくて

どうにかなりたいわけじゃない。

ちょっと切ない気持ちになりたなったんだ。

でも目線は恐れていて直視さえできないけれど

落ち着いてぐっすりと眠ってしまったみたいだ。

優しくて可愛らしいな。

あまり直視したりはしないさ。

きっとその胸の高鳴るタンバリン、ドキドキした心

わくわくの期待に応えることはできなかった。

降りる駅の場所を訊いたのは終点まで気にせずに居るため?

それとも本当は彼女が気になってだって今、気付いたのさ。

自分に自信が足りないのは、嫌な視線を

気にした施設での過去。

でもそれを乗り越えて愛と安心のある日々を望むよ。

幸せな顔を翳らせず晴らせたらいいな。

どこでも戦争が起こらないことを祈る私だ。

彼女達、彼等の住むこの街に争いの火種が降り注がず。

不器用な父親の背中を乗り越えて一人前になる。

結局、僕だって新たな恋を求めているのかも分からない。

ただ一緒になって深く終点まで眠りに揺られるのもいい。

ねえ、話し掛けてもいい?少しだけ眠っている。

そう思った僕はこの若さを贅沢にも

何もせず、古い音楽をイヤフォンで聴きながら

何もせずそっと彼女の元を去る。満足感を抱いてる。